朝、お雑煮を食べたまでは普通だった。やがて正月ということもあり、来客があったりしたのだが、どうも眠たい。相手をしてられないのだ。それで結局、起きて数時間しか経っていないのに、また寝ることにした。1時間か2時間寝て、階下に降りる。
お雑煮しか食べないまま夕方になってしまったので、お腹が空いていた。テーブルに月餅のようなお菓子が置いてあったのでそれを食べようとした。
「ん?何かおかしい」最初はその程度だった。ところが自分でお茶を入れていると、少し目まいがする。「まあ、しばらくすれば治るだろう」そう思っていた。
ところが全然治らないのだ。それどころか、どんどんおかしくなっていく。部屋に兄貴がいて、母が台所で夕食を作っていた。目を開けていると天井がグルグル回り出した。冷や汗も出てくる。おかしい。明らかにおかしい。
「俺、どうにかなってしまうかも…」自分の体に起きていることが尋常ではないことを自覚し、ちょっと怖くなる。
もうどうにも我慢出来なくなり、ついに家の者に声をかけた。「ねえ、ちょっとおかしいんだ」そう言うと「目まいの薬があるけど飲む?」と言われた。
しかし、それぐらいじゃきっと収まらないと感じたmojo は、「悪いけど病院に連れてって」と言った。その間も目まいは続く。
元旦ののんびりムードが、いっきに緊張感あふれる状況になってしまったmojo家。兄貴の車で病院に行くことになったのだが、なんと立てない! 立ち上がろうとしても体に力が入らないのだ。そして崩れて行く体。
それを見て、兄貴が救急車を手配。自分の中でも「マズイぞ」という感覚があった。意識は最後までかろうじてあったが、目を開けると目まいがひどいので、ずっと閉じたまま。
やがて近づいてくる救急車のサイレンを聞きながら、自分はどうなってしまうんだろうと不安になった。
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